「わりばしは森林を破壊する」はウソ

わりばしを使うとむしろ森林保護につながる

 

レジ袋削減運動と同様に「マイ箸運動」がある。

 

「わりばしを使用することは貴重な森林資源の破壊につながる」

 

という趣旨で、森林を守るためにわりばしは使わずにマイ箸を持参しよう、という世の流れである。

 

これもレジ袋と同様、まったくのウソである。

 

木材の有効活用には「廃材」を利用したほうがいい

 

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木というものは本来、太陽の光を受け、根から土壌の養分や雨水などの水分を吸収して自然に生長していくものであるが、材木として使用するためには自然に育つままに任せておくわけにはいかず、絶対に人間が手を入れなければならないのである。

 

まず、必要な木材を得るために、目的の木を植える「植林」を行う。

 

そして植林した木が生長するに従い、木が日光をよく浴びられるように、また土壌の成分を十分に吸収できるように「間引き」が必要になってくる。

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質の良い材木を得るためには節目を少なくしなければならない。

節目の部分は木の枝が原因なので日光を得るための上部の枝だけを残して根元部分の枝を切り落とす「枝打ち」も行わなければならない。

 

こういった「間引き」「枝打ち」は木の生長に伴って定期的に人の手によって行わなければならない。

 

さらに十分に生長した木を山から切り出すときには、運搬用に重機などが出入りする道を確保しなければならないので、道をつくるために木を伐採する。

 

切り出した木を円形から角材に加工する際に切り落とす部分が余剰となる。

 

こうして切り出した木材のうち、商品としての材木になるのは全体の6割くらいなのである。

 

これ以外にも自然災害で折れてしまった木や、害虫にやられたりする木材もあり、最終的に材木として使用できるのは、植林した木のうちたったの2割ほどなのである。

 

つまり8割は材木としての使用はかなわず、「廃材」として扱われることになる。

 

この8割の「廃材」を利用して作られているのが「わりばし」なのである。

 

貴重な資源を無駄なく利用しているのが割り箸

つまりレジ袋の時と同様に、

「貴重な資源をいかに無駄なく利用するか」

を突き詰めた結果が「わりばし」であり、これはある意味ものすごい「エコ」なのである。

 

しかし現在、あたかも「わりばしを使うことが自然破壊、森林破壊につながる」かのような喧伝のため、このものすごいエコ活動であるわりばしの使用が減少しているのである。

 

「わりばしを使うのは悪」

 

という考え方が浸透すればするほど、いわゆる「廃材」となってしまう8割の木材は使用されることなくただただ廃棄されるしか使用方法がなくなってくる。

 

木材に使えないものをわりばしとして利用することによって有効活用できていたものが、間違った知識(あるいは煽動)によってただただ廃棄されてしまうのである。

 

いったいどちらが「もったいない」のだろうか?

 

いったいどちらが「エコ」なのだろうか?

 

わりばしは使った方が断然「エコ」 

 

現代社会は資本主義社会である。

 

「エコ」「環境保護」などの耳障りのいい言葉を使って消費者にお金を出させようとする行為はことごとく「企業が儲けるためのウソ」と思って間違いない。

 

あなたも本当の知識を身に着けて、企業の金儲けに搾取されることのないようにしよう。