レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレットによる映画でもおなじみ

豪華客船「タイタニック号」。

ジェームズ・キャメロンの映画「タイタニックでも描かれた沈没事故の悲劇は

誰もが涙してしまうことでしょう。

 

僕も当時映画館で2回も観て

しかも2回目は

すでにジャックが死んでしまう運命にあることを知っているので

二人が楽しく過ごしている時でさえ

涙が出てきてしまいました(笑)

 

でも、そんな悲劇のタイタニック号が沈んではいなかった、という説があるんです。

 

今日はそんなタイタニック号の悲劇に隠された謎を紹介します。

 

目次

 

 

タイタニック号には姉妹船がいた

映画「タイタニック」では

当時随一の豪華客船として描かれていたタイタニック号。

 

しかし、タイタニック号には「オリンピック号」という姉妹船が存在していたのです。

さらには「ブリタニック号」という姉妹船もあり、

3隻そろって「オリンピック級客船(オリンピッククラス)」と呼ばれていました。

 

姉妹関係でいうと

長女は「オリンピック号」

次女「タイタニック号」

三女が「ブリタニック号」なのです。

 

つまり、姉妹の中でフラッグシップ(旗艦)はオリンピック号であり

また三姉妹の巨大客船を「オリンピッククラス」と呼ぶことからも

 

タイタニック号よりオリンピック号の方がメインだった

 

ということです。

 

 

オリンピック号は事故物件

オリンピック号、タイタニック号はほぼ同時期に建造が始まりました。

ブリタニック号の建造時期はそのあとで

しかもタイタニックの沈没事故を受け

完成したのはだいぶあとになります。

 

同時期に建造されたオリンピック号とタイタニック号でしたが

やはりそこはフラッグシップ、先に竣工(完成)したのはオリンピック号でした。

当時は世界で最も巨大な船で、防水区画を設けるなどの設計上の構造から

“絶対に沈没しない”という不沈伝説まで生まれるほどの人気ぶりでしたが

オリンピック号は軍艦と衝突事故を起こしてしまいます。

 

 

オリンピック号はこの事故により重大なダメージを受けてしまったのです。

しかも保険金はなし。

オリンピック号、タイタニック号を建造する

ホワイトスターライン社は頭を抱える事態となってしまったのです

 

 

なんだ、もういっこおんなじのあるじゃん

と、当時のホワイトスターライン社社長、ジェームズ・イズメイが言ったかどうかはわかりませんが、

同時期に建造していて竣工を待っている「タイタニック号」が

同じドックにあったのです。

しかもオリンピック号とタイタニック号は見た目もそっくり。

なんせ姉妹ですからね。

 

戦艦と衝突事故を起こしぼろぼろになっていた旗艦「オリンピック号」。

修理するには莫大な費用が掛かる。

しかもそのあとには「タイタニック号」「ブリタニック号」も建造しなければならない。

そんなお金いったいどこにあるの?あるわけない。

 

そこでホワイトスターライン社は

もうすぐ竣工する「タイタニック号」を「オリンピック号」とすり替え

 

ぼろぼろの「オリンピック号」を「タイタニック号」としてデビューさせたのです。

 

ぼろぼろのオリンピック号は大西洋横断に耐えられるわけはない。

おそらく沈没する可能性が高いです。

しかし沈没するのはあくまで「タイタニック号」であって

フラッグシップの「オリンピック号」は無事なのです。

事故車両ですらないのです。

 

 オリンピック号 出典元:Wikipedia

 タイタニック号 出典元:Wikipedia

 

画像でもわかるとおり、オリンピック号とタイタニック号は瓜二つなのです。

違うのは窓の数です。

 

そして「タイタニック号」完成時に披露された写真の

窓の数はオリンピック号と同じ。

しかもスクリュープロペラに書かれた番号はなんと「タイタニック号」の番号だったというのです。

 

 

金持ちだけは知っていた?ドタキャン相次ぐ

そしてこの入れ替え説を裏付けるように

出航直前にキャンセルが入ります。

 

最も著名なのは、ジョン・ピアモント・モルガン。

 

タイタニック号を管理していたのはホワイト・スター・ライン社ですが

そのホワイト・スター・ライン社に出資していた国際海運商事の社長である

ジョン・ピアモント・モルガンが事実上のタイタニック号の所有者だったのです。

 

ジョン・ピアモント・モルガンは出航直前に

病気を理由にタイタニック号への搭乗をキャンセルしています。

 

それにもかかわらずジョン・ピアモント・モルガンは同じ時期に

北アフリカからフランスにかけて旅行していたことがのちに判明しています。

 

つまりタイタニック号の事実上のオーナーは

何らかの事実を事前に知っていた可能性があるのです。

 

また、ジョン・ピアモント・モルガンが使うはずだったスウィートルームに

次に搭乗する予定になっていた大富豪夫妻もキャンセル。

結局そのスウィートルームはホワイトスターライン社の社長

ジェームズ・イズメイが使用しました。

 

しかもこのジェームズ・イズメイ社長、のうのうと生き残っています。

 

タイタニック号への乗船を直前にキャンセルしたのは50人を越すとも言われています。

 

ここに、

タイタニック号が事前に沈没することを知っている人間がいたのでは?

という事実の可能性を思い浮かべてしまうのは僕だけなのでしょうか?

 

 

沈没事故は14年前に予言されていた

ここにもうひとつ奇妙な一致があります。

 

タイタニック号の沈没事故は1912年4月。

しかし沈没事故の14年前、1898年モーガンロバートソンによりある小説が発表されています。

タイトルは「タイタン号の遭難」。

 

麻生祇 燐 の オカルトコレクション: タイタニック号の事故を予知した小説「タイタン号の遭難」

「タイタン号の遭難(The Wreck of TITAN)」 出典:https://fanblogs.jp/eyeofprovidence/archive/154/0

 

 

 

内容は驚くほど現実の事故と似通っています。

船の名前は「タイタン号」。

船籍、排水量、全長などのデータもさることながら

事故の原因はなんと氷山との接触

氷山と接触した時の速度も小説では25ノット、現実では23ノット、

しかも救命ボートの数が少なく、多くの人が犠牲となってしまったことまで。

 

作者のモーガンはピストル自殺して亡くなったということです。

 

歴史上最高額の保険金詐欺

衝突事故を起こし、ぼろぼろになったフラッグシップ「オリンピック号」。

保険金は一切支払われず、修理費用も莫大な金額がかかる。

そのオリンピック号に社運をかけていたホワイトスターライン社。

そこにあったオリンピック号とほとんど同じ船「タイタニック号」

ぼろぼろのオリンピック号をタイタニック号として出航し、予想通りの沈没。

 

その後オリンピック号は無事旗艦として華々しく活躍。

オリンピック号は500回にわたり大西洋横断を行い、

第一次大戦中にはドイツの潜水艦U-103から魚雷攻撃を受けるも

これを体当たりで撃退。

大戦中商船が軍艦を撃沈した唯一の事例として称賛されました。

オリンピック号はその活躍から「Old Reliable(頼もしいおばあちゃん)」と呼ばれ

親しまれながら1935年にその長い現役生活を終えました。

 

一方のタイタニック号は沈没事故により莫大な保険金が

ホワイトスターライン社に支払われました。

その額100万ポンド。

タイタニックの建造費は50万ポンドなので、

倍の金額を手にしたのです。



 

 

つまり

タイタニック号沈没事故は史上最大の保険金詐欺だったのです。

 

 

かわいそうなジャックとローズ。

また泣けてきそうです。

 

 

おしまい