藤井聡太を育てた伝説の棋士「デクシ」の正体

将棋界がにわかに注目を浴びています。

そう、驚異の新人藤井聡太の登場によって。

この藤井聡太はいったいどういうところで腕を磨いてきたのでしょうか?

 

それは「インターネット将棋」です。

有名な将棋のサイトはいろいろありますが、もっとも有名な将棋サイトは「将棋倶楽部24」です。

 

将棋サイト「将棋倶楽部24

 

ここは全国、世界中の将棋好きが集まっていて24時間ここに行くと自分の実力にあった将棋の相手と指すことができるというサイトです。

ここで藤井聡太は腕を磨いたと言われています。

このサイトで2002年の終わりくらいからすごいユーザーが現れました。

ハンドルネームは「dcsyhi」。

ユーザーの間では「デクシ」と呼ばれていました。

デクシはものすごい強さで、対戦相手が何十秒、何分とかかるところを、このデクシは1秒2秒で指してくるのです。
そしてものすごい勝率を上げていきます。

このサイトの中でもランキングがあるのですが、デクシは最高位まで一気に上り詰めました。

デクシっていったい何者?

とユーザーの間では話題になりました。

そしてついにプロ棋士とデクシが「将棋倶楽部24で対戦します。

プロ棋士というのはアマチュアと指してまず負けることはないほど強いのですが、
このデクシはなんとプロ棋士を負かしてしまいました。

 

しかも次々とデクシはプロ棋士を負かしていくのです。

 

そして2004年6月、突如デクシはサイトから姿を消してしまいます。

「いったいデクシは何者なんだ?」

とユーザーたちが考えた結果、ひとりの人物が浮かび上がります。

 

それが羽生善治

 

羽生善治は今まで一度もデクシに言及したことはありません。

ではなぜデクシが羽生善治ではないかと言われたのか?

実は様々なデータを調べた人がいました。

 

 

その結果、羽生善治が実際の対戦があるときにはデクシはサイト上には現れないのです。
そして反対にデクシがサイトに現れてるときには羽生善治の実際の対局がないのです。

この時期羽生善治は4冠を持っていましたが、負けに負けて、なんと3冠を奪われてしまいます。

 

ユーザー内ではこんな噂が立ちました。

 

羽生善治はサイトでの対戦に熱を入れすぎて、実際の対局がおろそかになってしまったのでは?

そしてユーザーの間ではデクシ=羽生善治ということになってしまったのです。

 

羽生善治がデクシについて言及することは今でもありませんので、真偽のほどは定かではありませんが、もしかするとあまり人気のなかった将棋界を盛り上げていこうと、インターネットという手段を使って画策したのかもしれません。

 

そしてこのサイトで腕を磨いた藤井聡太

 

彼が登場したことによって将棋界は大変な盛り上がりを見せています。

藤井聡太を作ったのが将棋サイトであるとするならば、その将棋サイトを盛り上げたデクシ=羽生善治が現在の将棋ブームを導いたといっても過言ではないかもしれません。

 

 おしまい